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《報告》第279回地域ネットワーク勉強会を開催しました

  • 日 時:令和5年9月21日(木) 午後7時~午後8時30分
  • テーマ:ひきこもり状態にある方の家族支援のポイント
        ~家族の関わり方が鍵~
  • 講 師:高橋 眞利子氏(心理療法士・ひきこもり支援相談士) 
  • 参加者:27名

279 今回の勉強会ではひきこもり状態にある方の家族支援のポイントをテーマに、本会で運営する「ひきこもり家族相談」のアドバイザーとして、ひきこもり状態にある方の家族からの相談支援にご協力いただいている心理療法士の高橋さんにお話しいただきました。
 これまで家族相談に対応してきた中で、「あきらめ顔で、それでも一縷の望みを持つ親」「自責の念でいっぱいの親」「10年以上ひきこもっている子を持つ親」など様々な相談を伺い、それぞれ異なる経緯や事情を抱えていますが「わが子を自立させたい」親の思いはどの方も同じです。ひきこもりになる要因は本人にあると思われがちですが、相談で話を伺うと、両親が不仲で会話がなかったり、両親の子育ての意見が一致していなく、子どもが戸惑っていたり、子どもの意見を十分に聞いてあげられていなかったりと、実は根本的な課題が家族の中にあることもあります。いずれにしても、ひきこもり状態にある方の回復を目指すためには、家族の理解と支援が鍵となります。その課題に家族が向き合う覚悟、家族が変わる覚悟、時間がかかる覚悟を持つことが大切で、本人に寄り添い、一緒に考え、解決していくことが家族支援の中心になります。一回の相談では解決できないこと、何もしなければ何も始まらないことを理解いただき、半歩でも前進している実感が感じられるように、と家族支援のポイントが伝えられました。当日はサプライズゲストとして当事者のご家族から、家族支援の相談で現状に気づくことができたことや家族が向き合う大切さ、相談できる人がいる心強さを伝えてくださいました。

 勉強会終了後に回収したアンケートでは、「髙橋先生の人柄がとても良く感じられ、ひきこもりで悩んでいる当事者やご家族に情報提供したいと思いました」「実際の事例をもとにお話しいただいたので、大変わかりやすかったです」などの感想が寄せられました。

 

ひきこもり家族相談についてはこちら→神栖市社協ホームページ

 

 

 

 

 

 

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