日 時：平成22年1月19日（火）午後7時～午後9時（参加者：43名）

テーマ：「精神科受診のススメ ～早期発見と早期治療へのヒント～」

講 師：銚子こころクリニック 石上るみ子氏

今回は実際に精神科クリニック（前職は総合病院の精神科）で急性期の未治療患者や受診の途絶えた患者支援をしてきた精神保健福祉士の石上さんをお招きし、今までに関わってきた事例をもとに講話いただきました。

うつ病、統合失調症、認知症それぞれの症状や、治療と対策、薬物治療についてわかりやすく説明いただき、精神科を受診する際の家族の関わりとしては、(1)本人の変化を注意深く観察する (2)本人の辛さを受け止める (3)辛い気持ちや本人の状況を受け入れ、受診を促すことが重要であるとのことでした。

また、支援機関の行政、地域支援関係者、医療機関などは、それぞれの特徴をいかし、連携を取りながら支援していく必要があることを学ぶことが出来ました。

うつ病の治療を受けるときのポイント

• 回復をあせらない
• 自分の判断で治療をやめない
• 少しでも早く専門医に相談する

統合失調症の治療を受けるときのポイント

• 発症から早い段階に診断、治療に結びつける
• 本人に病識がない状態では受信を拒否する可能性があるので、根気よく説得し受診させることが望ましい

認知症の治療を受けるときのポイント

• 薬物療法によって進行を抑制しながら、残された認知機能を維持する
• 認知症が軽度であれば、薬物療法と併せて環境を整えたり、介護による対応を主体に進める