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《報告》第134回地域ネットワーク勉強会 第4期発達障害療育者研修会(4日目)を開催しました
日 時:平成20年12月11日(木)午後7時~午後9時 参加者:100名!
テーマ:『感覚統合療法における子どもの遊びと発達』
講 師:なめがた地域総合病院 作業療法士 木鉛聡恵先生
なめがた地域総合病院にて感覚統合療法を実践されている木鉛先生より、現場での療法場面の映像も交えつつ、感覚統合療法の実際から、子どもの‘遊び’と感覚統合の関連についてお話いただきました。
例えばハサミを使う、でんぐり返しをするといった一見簡単に見える遊びも、人は無意識の中で視覚や触覚、固有感覚(力を入れる感覚)など様々な感覚を働かせています。
しかし、発達障害を持つ子どもは感覚の整理が上手くできず、刺激に対して適切な反応ができなかったり、身体が上手に使えない場合があります。
なめがた地域総合病院では、‘遊び’を通じて子どもが感覚のコントロールを体得し、“達成感”や“楽しさ”を味わう経験を積むことで発達を促す働きかけをする感覚統合療法を実践されています。
現場の実践の様子を知り、研修会参加者からは「普段の生活場面でも‘感覚’について意識しながら子どもと接したい」「まずは子どもの遊ぶ環境を見直していきたい」などの意見が聞かれました。
例えば…ジャングルジムをのぼるとき
「どのくらいの力で握ればいいのか」
「どのくらい足を曲げればいいのか」
「左右の手足をどの順に動かせばいいのか」
などが自分の中で調整できず上手く上れない…感覚統合療法においては、口頭で指示するだけでなく、実際に遊びの中で握る・上る・左右の手足を動かすなどの体験を積み、身体でその感覚を掴んでいけるよう促します。
上手にできるようになった運動を使って、子どもはさらに新たな遊びに挑戦するようになり、その中で身体の使い方を覚えたり、友達とのコミュニケーションの仕方を学ぶことにもつながります。よって、子どもの発達の土台にあるのが感覚統合であり、“子どもの意欲や自信、協調性などは、感覚統合の最終産物”であることが理解できました。
今回のキーセンテンス
- 子どもの主体的な関わりを大切にしましょう
- 様々な感覚を大切にしましょう
- ほどほど挑戦できるもの
- 「~してはダメ」と言わなくてすむ環境作り
- 遊び心を大切に~支援者も心から楽しむこと♪
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