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《報告》第195回地域ネットワーク勉強会を開催しました
◆日 時:平成26年4月24日(木) 午前10時~正午
◆テーマ:『発達障害者の就労とその支援について』
◆講 師:茨城県発達障害者支援センター 大野真裕氏(センター長/臨床心理士)
◆参加者:38名
就労準備は、自立のための準備の一つであり、‘自立’とは「全部、自分で、障害のない人と同じようにできることだけを自立というのではない。できない部分について環境の工夫や周囲の援助があってもよい。必要な時に他者の援助を求めることができることも自立です」と基本的な自立の考え方についての説明がありました。
そして、障害者の就労支援を進めるためには、本人の能力、障害の特性を理解することが最も大切になります。特に、発達障害のある人は発達のアンバランスさが大きく、得意なところと苦手なところの差が著しいために、個別に理解し、ひとりひとりの違いに合わせて支援する必要があることを具体的な事例を通じて伝えて頂きました。
障害特性に配慮した支援事例
仕事の手順の説明場面
口頭での説明だけでは混乱してしまい、「話を聞きながらメモをとる」などの努力をするが、メモを見返しても分からなくなってしまう。
→写真などが添付されたマニュアルや手順書があると理解しやすい。
繁忙期等の仕事場面
場の雰囲気や相手の都合などを読み取ることが苦手。仕事の変更、中止、延期などを急に言われると混乱する。
→残業などが予測されるときは事前に伝えられると受け入れやすい。具体的に指示してほしい。
休憩時間の過ごし方
自由に過ごしていいといわれたが、自由って???。雑談(話題の共有、共感)についていけない。
→休憩場所や時間などを具体的に教えてほしい。一人で休憩するほうがリフレッシュできる場合がある。
上記の事例はほんの一部です。そして、この事例が全員に一致するわけでもありません。
実際の講義内では障害の特性からみる支援、配慮の様々な事例紹介があり、個々の能力と特性を理解することが如何に大切なことなのか、が理解できました。
問い合わせ先
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