日  時：平成25年2月25日（月） 午後7時～午後9時

テーマ：知的障害者施設の利用者支援の現状と短期入所の利用について

講  師：社会福祉法人鹿島育成園 育成寮副主任 中村厚志 氏

参加者：32名

今回の勉強会では、知的障害者を主に支援する鹿島育成園の中村厚志さんをお招きし、日中活動や入所者支援の内容、現状をお話し頂きました。また、在宅で生活する障害者が一時的に施設を利用する短期入所（ショートステイ）の利用に必要な手続きや流れについても説明して頂きました。

鹿島育成園育成寮では、入所者の半数以上が50歳を超え、利用者の高齢化や障害の重度化が進んでいる現状にあります。その課題をもとに、中村さんは他施設の見学をして対応策を模索し続けました。その結果、日中活動では作業班や農耕班といった“何かしら活動をしなければならない”という考えが従来から施設の特徴としてあることに気づきました。そして“【ゆったりとした活動プログラム】があってもいいじゃないか”という発想の転換から、高齢者向けの新たな支援が誕生しました。

施設利用者の移り変わりに合わせて利用者目線で考えられている活動があり、施設は利用者にとって充実した生活の場の一つであることを感じました。

また、短期入所（ショートステイ）については、『緊急時のために是非、事前に見学や体験利用をしてください』と説明されました。 緊急時の受け入れ態勢は整っていますが、実際に利用する本人の立場から考えると緊急時に備えてその施設に“慣れておく”こと、ご家族にとっては施設の環境や状況を“知っておく”ことが、利用者・ご家族・受け入れ施設の3者が安心できるポイントであることを伝えてくださいました。