日 時：平成22年6月23日（火）午後2時30分～午後4時30分 （参加者：41名）

テーマ：知っておきたい!!相続と遺言の基礎知識

講 師：カシマ総合法務サービス 鈴木伸洋氏（司法書士）

遺言で遺族に自分の思いを正しく伝えたり、遺産分割をスムーズに進めてほしいとお考えの場合は「公正証書遺言」がおすすめです、と講師の鈴木先生は講義内でお話しされておりました。

例えば…

(1)未成年の子がいて、その父親が亡くなったとき、母親は子に変わって相続の手続きを執ることができないこと（母親も相続人となるため、子には母親以外の代理人を立てなければならない）。

(2)妻はいるが子がいない時、妻は容易に全財産を相続することができないこと。

(3)法律で決められている法定相続人は限りがあり、親族・身内といっても相続を受けられない場合があること。
等々、相続の中身はかなり複雑であることを知ることができました。

その複雑な相続を残された遺族に任せることのないように遺言はとても重要ですが、その遺言も自分で作成する「自筆証書遺言」の場合、遺言を残しても発見されなかったり、隠匿されることがあり、また文言が不明確であったり、必要事項の記入漏れがあったりすると、無効になってしまう危険性があることからも、「公正証書遺言」での作成が適確であることを知りました。

相続と遺言は‘いざとなってから’‘まだ大丈夫’と思いがちですが、自分が元気な時に考えておく、学んでおくことが、大切な家族を守ることにもつながっていることを実感しました。