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≪報告≫第173回地域ネットワーク勉強会を開催しました

報告173勉強会(1)日 時:平成24年6月21日(木) 午後7時~午後9時

テーマ:発達障害のある子の遊びと発達~作業療法の視点を生かして~

講 師:特定非営利活動法人コスモスの花 橋本陽子 氏(作業療法士)

参加者:116名

今回の勉強会は、発達障害療育者フォローアップ研修会も兼ねて開催しました。

講師の橋本さんは、作業療法士として遊びを通じて子どもの発達を促す取組を実践されています。遊びの重要性や面白み、自尊感情の芽を大切にした関わり方、具体的な実践事例を紹介していただきました。

報告173勉強会(2)発達障害を抱える子どもと接するには、支援者が敏感で繊細なセンサーを働かせ、感覚を知ることが重要です。窓からずーっと外を眺めている子、くるくる回って遊ぶことを好む子、段ボールやかごの中など狭いところに入りたがる子など…子どもの行動は想像を超えます。そして、その行動や行為は感覚との密接な関係があります。
人の五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)の中でも、触覚の一部は自覚しにくく、問題の背景になる場合があります。自分でさわる行為は『自分でやったぞ!』という感じ方ですが、人からさわられる行為は『させられた』という感じになり、不安や拒否が強まってしまいます。そこで、不用意に触れず、引っ張らず、無理強いせず、自分でしたかのような手助け・方向付けの配慮が必要となります。

講演の中で、橋本先生が作業療法を実施している場面をDVDで流し、

  • 自発性:内から湧き上がってくる喜びのもとに行われている没頭する楽しさ。
  • 非現実性:遊ぶために遊ぶ、理屈や理由はない。発散や欲求が表せる自由な場。
  • 快経験:たまらない!楽しい!嬉しい!大好き!快経験は人と共感しやすい。

という遊びに必要なエッセンスを説明していただきました。

子どもには全ての活動や対象を遊びにしてしまう才能があり、遊びは自尊感情、集中力、向上心が育ちます。また、遊びや関わりが心を支えるエネルギーにかわり、生涯の心の拠りどころになります。「相手の気持ちに共感できる支援者、遊び上手な支援者になりましょう」と参加者に伝えて頂きました。

橋本先生、そして映像を提供して下さったご家族の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

研修会終了後には、多くの参加者の皆さんよりアンケートとともに感想を頂きました。皆さんの発達障害に対する熱い気持ちが伝わってきました。ご協力ありがとうございました。アンケートの集計結果及び感想の一部を掲載しました。是非ご覧ください。

アンケート集計結果(回収率87%)

報告173勉強会(3)【参加者内訳】                        【満足度】
 ・社協関係・・・・・・4%                 ・大変良かった・・・54%
 ・福祉関係・・・・・14%                 ・良かった・・・・・・・42%
 ・当事者家族・・・13%                 ・普通・・・・・・・・・・・・2%
 ・教育関係・・・・・・7%                 ・未回答・・・・・・・・・・2%
 ・保育関係・・・・・36%              【内容の理解度】
 ・医療関係・・・・・17%                ・大変良かった・・・・49%
 ・行政関係・・・・・・3%                ・良かった・・・・・・・・46%
 ・その他・・・・・・・・4%                ・普通・・・・・・・・・・・・・3%
 ・未回答・・・・・・・・2%                ・未回答・・・・・・・・・・・2%

研修会の感想(アンケートより抜粋)

  • 実際の療育場面を映像でみることができたので具体的な遊びの重要性がとても理解できました。橋本先生のあたたかさを感じました。感謝しております。【行政関係者】
  • 子どもと関わる機会が多くあり、場や空気が読めないという子がいます。認識の仕方が違うという点をきいて、もう一度自分の関わり方を見直そうと思いました。ありがとうございました。【医療関係者】
  • 大変勉強になりました。なによりも、橋本先生ご自身が楽しみながら療育をされている様子が伝わり、これが療育の理想の姿だと感じました。【福祉関係者】
  • 自身の担当する子に当てはまる事がたくさんあり、自身の保育を見直そうと本当に思いました。機会がありましたら、ぜひ保育園に来て頂きたいなぁと思いました。【保育関係者】
  • 感覚について、土台からステップアップ、成長の順を知る事ができました。日々の療育の中で、発達のよみとりをし、今の課題を的確に選択していきたいと思います。子ども達の大好きな場所にする事を一番に療育していきたいと思います。【福祉関係者】
  • 同じOT(作業療法士)として仕事にたずさわる喜びや仕事に取り組む姿勢にとても共感できました。精神科領域で働くなかでも、重要な視点やポイントの振り返りができたように思います。【医療関係者】
  • 障がいをもっている子の親としては、先生はピンポイントのお話でうなずく事ばかりでした。橋本先生だからこそできるお話しの奥深さがあると思います。今更ながら作業療法の大切さを感じています。障がい児の心をつかむ事が上手な先生。うちの子供もそうですが、先生のペースにいつもあやつられている感じで…。これからも大事な療育、大切な療育を改めて勉強になりました。橋本先生の言葉を心に受け止め、今日から愛する子の為に理解したいと強く思いました。【当事者家族】

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