1. ホーム
  2. 参加したい>
  3. 地域ネットワーク勉強会>
  4. 《報告》第200回地域ネットワーク勉強会を開催しました

参加したい

《報告》第200回地域ネットワーク勉強会を開催しました

報告200勉強会(1)◆日 時:平成26年9月25日(木) 午後7時~午後9時

◆テーマ:発達障害のある子・・・こんな時どうする!?~SPELLの原則から支援を見直そう~

◆講 師:菊池春樹氏(精神保健福祉士)【東京成徳大学 応用心理学部 臨床心理学科 助教】

◆参加者:98名

今回の勉強会は「発達障害」をテーマに菊池春樹先生をお招きし、支援の背景にある考え方の1つである“SPELLの原則”を中心に、ひとりひとりの子どもにとって負担の少ない環境、子どもや子ども集団への配慮の仕方について実践事例を踏まえて講話していただきました。

まず始まったのは、『石と友だちになろう!』というワーク。配られた石に耳を傾け、名前やどこから来た石なのかなどを聞き取り、紹介文を作っていきます。すでに参加者の頭の上には続々と?マークが・・・(※菊池先生の勉強会は講義だけでなく、不思議さを併せ持った面白いワークが恒例となっています)。
石を回収後、友だちになった石を見つけられるかという流れに・・・。ある程度の参加者は自分と友だちになった石と再会できたようですが、このワークでは石はそれぞれ形状が違う、人も皆違いがあることを認識させることが目的でした。

発達障害のある子への支援や、支援の背景にある考え方は、すべての子どもの保育や子育てのヒントになります。集団に適応する、集団の輪を乱さないことは、大事な目標になりますが、一方で「この子がこの集団でどう成長していくのか」、「この子がこの集団の成長にどう影響していくのか」といった大きな視点で子ども集団を見直してみると、発達障害のある/なしにかかわらず、子どもに寄り添った、信頼や充実感のある時間を持つことができます。

『発達障害とは、その共有できる世界の発達に極端な遅れやズレがあるということ。発達障害との出会いを通して、世界のあたりまえをじっくり考えるようになり、そして誰にとっても過ごしやすい世界を考えるようになった。何かを犠牲にしたり、誰か1人だけが頑張るのではなく、ちょっとずつの工夫で一人ひとりの子どもたちにちょうど良い、過ごしやすい環境を作っていきたい。』と菊池先生は考えています。

SPELLの原則とは

SPELLの枠組みは、英国自閉症協会の全ての学校、または成人用施設において使用されています。

  • 構造化(Structure)は、思わぬことや予測できない出来事への恐怖を取り除き軽減します。
  • 肯定的(Positive)な姿勢と将来に適切な見通しを持てることで、子どものやる気と物事ができる環境が確保されます。
  • 共感(Empathy)には、個人の興味や好み、動機、恐怖心、特異性を理解することが含まれ、自閉症障害の体験を共有することにつながります。
  • 低刺激(Low arousal)静かで穏やかな環境で、物事に集中できるアプローチは、学習効果を最大限にし、不安を軽減させます。
  • 家庭、学校、そして他のサービス提供者等のすべてのレベルで、効果的な連携(Link)を築くことは、きわめて重要です。
    ※徳永豊、木村宣考『自閉症の特性に応じた教育課程の在り方に関する考察』より

 

アンケート集計結果(回収率91%)

報告200勉強会(2)【参加者内訳】(複数回答可)      【満足度】
・社協関係・・・・・3                        ・大変良かった・・47%
・福祉関係・・・・23                        ・良かった・・・・・・23%
・当事者家族・・・6                        ・普通・・・・・・・・・・・9%
・教育関係・・・・16                        ・良くなかった・・・0%
・保育関係・・・・32                        ・未回答・・・・・・・・11%
・医療関係・・・・・6
・行政関係・・・・・2
・その他・・・・・・14
・未回答・・・・・・・3

研修会の感想(アンケートより抜粋)

  • 聞くばかりだけの勉強会ではなく、あたたかな、おだやかな、ほんわかした勉強会だったので、参加できてとてもよかったです。【行政関係者】
  • 石と友だちになる?ビックリしました。石が1個1個ちがうように人も皆ちがう。改めて考えました。色のお話も今まで考えた事もなかったのに当り前が当り前で認識していたので目からウロコでした。【保育関係者】
  • 同じテーブルの人たちと相談をしながら事例について考えたり進めたりできたので、良かった。先生の講演を聞いて、今以上に支援を必要とする幼児に共感できる寄り添える教師になりたいと思いました。【保育関係者】
  • 菊池先生の研修に参加出来てとてもよかったです。発達障害の幼児とかかわる仕事をしているので、この研修に参加しましたが、あるなしにかかわらず、一人ひとりの子どもとかかわる時に、今日学んだことを心にきざんで、SPELLを意識していくと、子ども達の困った行動への対応を心がけると、良い方向性が見えるように思いました。ありがとうございました。【教育関係者】

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは神栖市社会福祉協議会です。

(本所)神栖市溝口1746-1 (支所)神栖市土合本町3-9809-158

電話番号:(本所) 0299-93-0294 (支所) 0479-48-0294 ファクス番号:(本所) 0299-92-8750 (支所) 0479-48-1294

メールでのお問い合わせはこちら
スマートフォン用ページで見る