【報告】第247回地域ネットワーク勉強会を開催しました
◆日 時:平成30年8月20日(月)
午後2時~午後4時
◆テーマ:引きこもり
~本人へのかかわり方と家族にできること~
◆講 師:川﨑智佳氏(心理判定員)
茨城県精神保健福祉センター
◆参加者:23名
今回の勉強会は、茨城県精神保健福祉センターの川﨑さんをお招きし、ひきこもりの特性や家族、支援者による当事者への関わりのポイントなどについて事例を交えながら、お話を頂きました。
ひきこもりとは…?
ひきこもりとは、様々な要因によって、学校、仕事、交遊などの社会的な活動に参加する場面が狭まり、家族以外との親密な対人関係が殆どない状態が6ヶ月以上続いていることを指します。
ひきこもりの背景には、(1)学校や職場、家庭などの環境によるストレス、(2)対人関係、(3)多様な価値観により、学ぶ・働く意味が分からない、関心が持てない、といったことがあります。
家族は、“学校に行く年齢なのに”、“働く年齢なのに”と、焦りや不安を感じることがありますが、それは本人も同じで、恐れや緊張、居心地の悪さを抱いていたり、他者への不信感や不安の裏返しで、家族に対し斜に構えた態度や攻撃的な態度をとったりする場合があります。
そのため、家族や支援者は、関わりの中で、“○○してください”、“○○はやめなさい”と一方的に伝えるのではなく、“私は○○してくれるとうれしい”、“私は○○と思うけど、あなたはどうだろう?”など、私を主語にすることで、本人は肯定的に受け止められるようになります。
また、本人が周囲に自分のことを理解してもらえていると感じることで、「○○してみたい」など気持ちの変化がみられることがあります。
「本人の気持ちを受け止める→希望や目標を共有し、(就労支援などの)支援プログラムにチャレンジする→成功体験を積み重ね、自己肯定感を高める→社会参加へ繋がる」といったステップを本人が踏み、就労や進学などのゴールにたどり着けるよう、家族や支援者は、伴走しながら関わることが大切であることを伝えて頂きました。
茨城県精神保健福祉センターでは、「ひきこもり相談支援センター」を開設しています。
センターでは、当事者とその家族からの相談に応じ、適切な期間に繋ぐなど「地域の第一次相談窓口」としての機能を担っています。また、関係機関との連携強化やひきこもりに関する普及啓発等の情報発信を行っています。
※次回の勉強会【9月26日(水) 保健・福祉会館旧館2階 会議室B】も「ひきこもり」をテーマに開催します。
ひきこもり相談の身近な相談窓口である潮来保健所で実施している「ひきこもり相談支援」や家族会の取り組みなどについて、保健師 野澤由美子氏と、ひきこもり家族教室 はっぴー三水会アドバイザー 高橋真理子氏からお話を頂く予定です。
ひきこもりに関して、関心のある方は是非ご参加ください。
神栖市社協では、 「こころの相談」や 「生活困窮者自立支援事業」を入り口として、ひきこもりに関する相談をお受けしていますので、お気軽にご相談ください。
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは神栖市社会福祉協議会です。
(本所)神栖市溝口1746-1 (支所)神栖市土合本町3-9809-158
電話番号:(本所) 0299-93-0294 (支所) 0479-48-0294 ファクス番号:(本所) 0299-92-8750 (支所) 0479-48-1294
メールでのお問い合わせはこちら- 2018年8月27日
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