社協職員レポート

★社協職員レポート ~「数字」よりも「筋(すじ)」~

 私は今年4月に総合相談部門(地域福祉総合相談センター)から総務部門(福祉活動推進センター)に異動しました。社協の在職は20年以上になりますが、初めての総務部門で今でも新しい発見だらけの毎日で充実した日々を送っています。
 先日、経理担当者・管理職向けのセミナーに参加しました。講師は税理士の方でしたので、私自身は資金収支計算書や貸借対照表の見方、予算書や決算書の立て方などを学ぶつもりでした。しかし、研修の内容は経営状態の分析と事業戦略の考え方が中心で、経営には「数字」よりもむしろ「筋(すじ)」が重要との話があり、数字を学びに来た自分はやや戸惑いましたが、「マクドナルドもスターバックスもコンセプトやねらいなど筋を立てて経営につなげているから利益につながっている=顧客満足を高める工夫をしている」と事例を上げられ、すごく分かりやすく納得できる内容でした。

データ分析【講義より】
・経営にはウルトラマンの必殺技みたいに一発で形勢逆転できるような飛び道具はない。
・良い方向になることも悪くなることも全ての結果には必ず原因がある(因果律)。その分析もせずに外部環境のせい(人材不足、人件費高騰など)にしても何も解決には至らず、悪化を招く。
・社会福祉事業も利益は大切。利益は単に「数字」ではなく、顧客満足(社会への貢献)の総和である。
・経営戦略の本質は「他との違いをつくる」こと。
・人は意味ある物に価値を求める。なぜその事業を展開するのか、誰に、何を、なぜそのサービスを提供するのか、そこに価値はあるのかを明確に説明できること、いわゆる「筋を示し、筋を通す」が重要である。

 社協に入職してから「経営」とは無縁と思っていましたが、今回の研修によって「経営の視点」がとても大切であることを感じました。なぜなら、社会福祉協議会は市民の方々からの会費や寄付金、行政からの助成金などを財源として活動が成り立っており、このような法人は社協以外ないといっても過言ではなく、これらを獲得し続けるためには、実施している社協の事業すべてに「筋を示し(説明責任)」、関係者すべてに「筋を通す(理解・納得)」ことが求められているからです。社協活動の本質は地域福祉活動の推進であり、利益や収入など「数字」で表せることは少なく、まさに「筋」が肝といえます。
 今、まさに神栖社協の筋を示すための第6次地域活動計画の策定真っ最中です。今後5年間の未来を見据えて筋が通せるように、職員一丸となって計画策定を進めます。
 (地域福祉活動計画については こちらのページ で紹介しています。) 

<福祉活動推進センターM>

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