神栖市障害者デイサービスセンターのぞみ（生活介護事業所）は、平成26年8月から基準該当放課後等デイサービス事業を開始し、特別支援学校に通う小学生から高校生も利用できるようになりました。現在デイサービスには成人の利用者さんと一緒に小学生や中学生の利用者さんが過ごすようになりました。　

デイサービスの目的は、利用される方の在宅での生活全般が生きがいを持った充実したものになるよう支援することです。これまではみんなで同時にひとつのレクリエーションを実施してきましたが、10代～60代と幅広い年齢層の方が利用される今、単一的なものでは利用者さんの満足は得られません。さてどんな支援があるだろうかと介護員で話し合っていたところ、「私は、中学生時代にフォークギター部だったんですよ」と、お話しされる利用者さんがいらっしゃたのです。早速ギターを弾いてみることをお願いすると「コード覚えてるかな？」と言いながらも見事に「神田川」を弾いてくれました。

そして、「その歌なら歌えます」と演奏に合わせ歌ってくれた利用者さんがいたことでフォークソング部が出来あがりました。
”クラブ活動”は年代・趣味・考え方・感じ方が違っても、同じ楽しみを好きな者同士で楽しむ活動です。ここに活路が見出せないかとクラブ活動を始めることにしました。
利用者さんに特技や興味を伺うと、カラオケや小物作り、写真、俳句などが提案されいくつかのクラブが出来ました。楽器を演奏することはとても楽しいという方、廊下に掲示された自分の撮った行事の写真を自慢げに見る方、カラオケの歌声も大きくなり自信が感じられるようになりました。その一方でなかなかやりたいことがみつけられない方もおられますし、最初はやってみたいと言っても続かない方もあります。まだまだ迷走しているクラブ活動ですが、利用者さんがやりたいこと、夢中になれることをみつけていただけるように協力していきたいと考えています。

〈在宅福祉サービスセンター N〉