社協職員レポート
★社協職員レポート ~社協の活動は相談対応から~
神栖市社協は、福祉の総合相談窓口です。私が所属する地域福祉相談センターでは、高齢者、障害者、生活困窮者など幅広い福祉課題について、日々、相談が寄せられます。また、複数の課題を抱えていて、困りごとをどこに相談したいか分からないといったケースもあり、社協だけで解決できるものばかりではなく、福祉事務所や医療機関などの関係機関と連携し、一つのチームとして課題解決に取り組んでいく必要があります。
それは社協の組織内でも同じで、相談に応じた職員が一人で対応し、全てを解決するわけではありません。
寄せられた相談は、組織内で共有し、対応方法が妥当なのか検証し、必要に応じて、「〇〇な対応をとれば、もっと関係機関との連携がスムーズになるのでは」、「相談や事業の利用を進めるにあたり、〇〇の部分を関係機関から確認した方が良いのではないか」など、上司や同僚から助言・アドバイスを受けたり、センター内で打合せを行ったりして、相談者の課題解決に向けて進めていきます。
以前に、私が相談をお受けしたAさんは、これまで複数の仕事を経験し、最近、新たな仕事に就きましたが、初回給与までの生活が心配とのことで来所されました。アセスメントの結果、当面の家賃の支払いに不安があることが分かり、生活困窮者自立支援事業の一つである住居確保給付金の案内を行い、申請を進めることになりました。市からの支給決定を受けることができましたが、仕事が覚えられず退職してしまったため、Aさんと面談を実施。失業手当の手続きができることが分かり、ハローワークでの申請と合わせて求職活動を進めることになりましたが、Aさんは物事を同時に進めることが得意ではなかったため、どちらも進展しませんでした。そのため、私は先輩職員に相談したり、過去の事例を参考にしたりし、対応を検討したうえでAさんと再面談しました。その結果、先に失業手当の申請をしてから求職活動に専念する方向とし、失業手当の申請後、ハローワークや求人誌等で求職活動を行い、住込みの仕事に就くことができました。
関わり始めた当初、不安な面持ちだったAさんでしたが、先々の見通しを一緒に考えていく中で、時折、ホッとした表情を浮かべることがあり、その様子から職員ひとり一人が相談者と真摯に向き合うことで相談者の心配や不安を少しでも薄めることができると改めて感じました。私自身も”相談者の安心した暮らしに、ソーシャルワーカーとして何ができるか”を常日頃から意識しながら業務に臨み、より良い相談援助ができるように精進していきます。寄せられた相談一つひとつに対して、神栖市社協職員がチームとして対応していきますので、地域の身近な相談窓口としてご相談ください。
地域福祉総合相談センター T
■神栖市社協が行う各種専門相談の概要
認知症や知的障害、精神障害などで判断能力が低下した方々の権利を守るための成年後見制度や日常生活自立支援事業についての相談を受けています。
不眠や気分の落ち込み等、心の問題を抱える方やその家族から精神保健福祉士の資格を持つ職員が相談を受けています。一回につき1時間の対応となります。病院等で行うカウンセリングではありません。
心理療法士のアドバイザーと精神保健福祉士の職員により、本人の元気や自信を取り戻すための家族の関わり方を一緒に考えます。
身体・知的・精神障害のある方やその家族からサービス利用や社会参加などについて相談をお受けし、障害者の地域生活を他機関と連携しサポートいたします。
失業や低収入などにより生活困窮となった世帯や心身の問題等で働けない方からの困り事について相談を受けます。
ボランティアをしたい、募集したい方々双方からの相談をコーディネートします。またボランティア活動についての情報発信も行っています。
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは神栖市社会福祉協議会です。
(本所)神栖市溝口1746-1 (支所)神栖市土合本町3-9809-158
電話番号:(本所) 0299-93-0294 (支所) 0479-48-0294 ファクス番号:(本所) 0299-92-8750 (支所) 0479-48-1294
メールでのお問い合わせはこちらアンケート
神栖市社会福祉協議会ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。