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《報告》第10期発達障害療育者研修会(2回目/全4回)を開催しました

  • 日 時:令和5年6月30日(金) 午後7時~午後9時
  • テーマ:『支援で使える行動の原理~ほめることの重要性~』
  • 講 師:枝松慎次郎氏(公認心理師・臨床心理士) 茨城県発達障害者支援センターCOLORSつくば
  • 参加者:34名

 全4回の連続講座として企画している第10期発達障害療育者研修会の2回目を開催しました。1回目に引き続き茨城県発達障害者支援センターCOLORSつくばの枝松氏をお招きし、「ほめることの重要性」をテーマにお話しいただきました。

枝松氏の講義の内容

〇子どもの行動の大原則として、行動に利益がある(メリット)ことはやり続け、利益にならない(デメリット)ことはやらなくなります。発達が気になる子の支援の場面では、子どもが行動した後にメリットを出してあげることで、望ましい行動をやりたくなるように関わることが大切です。

 

〇子どもにとって何が「メリット」となっているのかを考えることが重要です。そのメリットが子どもによっては「褒める」こととは限りません。支援者はそのことを頭に置き、子どもの趣味趣向や、何をしている時が楽しいのかなどを子ども自身や保護者に聞いてみるなどアセスメントし、その子にとっての「メリット」は何になるのかを探すことで支援の幅が広がることに繋がります。

 

〇対応の方法のポイントとして、子どもの気になる行動を「乱暴」や「多動」とひとくくりにしてしまうのではなく、「友達からおもちゃを取り上げる」「部屋で走り回る」といったように具体的な行動でとらえることで的を絞った支援を行うことができます。また、子どもの行動を小さいステップごとに細分化することも必要で、例えば「ピーマンを食べる」という行動に対しては「ピーマンを見る」「ピーマンを口に運ぶ」「ピーマンを飲み込む」というように行動を分解することができます。これによって子どもがどの段階でつまずいているのかを知り、その段階に応じて支援方法を変化させていくことが重要となります。

 

 最後に枝松氏より「気になる行動とは、その子なりの問題解決スキルであると捉え、その行動を消していくのではなく、望ましい行動を増やせるような関わりを続けていきましょう」と話があり講話が締めくくられました。参加された方からは、「座学だけでなく、グループワークをおりまぜながらの講義であった為、より学びが深まった」との感想をいただきました。
 次回3回目は、7月28日(金)に「記録から考える支援」をテーマに開催を予定しています。詳細については下記のリンクをご覧ください。

 

療育者研修会(2日目)(1)
療育者研修会(2日目)(2)
療育者研修会(2日目)(4)

 

 

 

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