令和6年度 高校生の進路アシストカレッジを開催しました
【高校生の進路アシストカレッジとは…】ソーシャルワーカーや介護士、看護師、保育士などの仕事に興味を持つ高校生の職業選択や資格取得を目指すきっかけづくりを目的とした短期研修会です。
今期の高校生の進路アシストカレッジには、市内外の6校に在籍する高校生7名が参加しました。
7月23日(火)~8月9日(金)のうち、講義や職場体験を6日間に渡って取り組みました。
第1日目 講話「専門職の魅力と求められること」(7月23日)
市内で活躍する現役の専門職4名を講師にお招きし、これまでの経験を踏まえて専門職の役割や仕事に求められることをお話しいただきました。その他にも、専門職の一日の流れや、患者や利用者と接するうえで心がけていること、専門職職を目指すきっかけ、資格取得までの道のり等、貴重なお話をいただきました。参加した高校生たちは真剣に講師陣の講話に耳を傾けており、たくさんの質問がありました。講師の方々にも丁寧にお答えいただき、より専門職について学ぶ機会となりました。講話の中には、高齢者のデイサービスで介護スタッフが利用者に対して行うレクリエーションの紹介もあり、参加者同士交流を取りながら楽しく学べる事が出来たと思います。
また、専門職の方々からの講話に先駆け、本会の職員から「専門職とは何か」をテーマに専門職の役割や専門職を目指すにあたって大切なことなどを伝えさせていただきました。
堤朝子氏【看護師】
白十字看護専門学校
五十嵐幸子氏【介護福祉士】
ふくしの介護センター
大川七海氏【保育士】
シードリーフ神栖
神田一彦氏【社会福祉士】
神栖済生会病院
第2日目~第5日目 職場体験(7月24日~8月8日までの4日間)
希望する職種に応じて市内の各協力事業所で一人4日間職場体験を行いました。
保育施設・障害児施設では子供たちの活動(遊びや給食)の補助をしながら、保育士としての声掛けや対応方法について、高齢者施設では、レクリエーションや体操などのお手伝いを通じて利用者とのコミュニケーションの取り方、医療機関では、看護の仕事体験や相談対応のロールプレイング、様々な診療科の見学を行い、心構えや診療科同士の連携の取り方を学びました。
各機関で貴重な体験をし、高校生が実習の合間に記入する記録シートは学んだことや感じたことについてびっしりと埋められていました。実習をお受けいただいた各機関の担当者の皆様、お忙しい中ご指導いただきありがとうございました。
■実習にご協力いただいた事業所(順不同・敬称略)
デイサービスセンターみのり須田、デイサービスセンターみのり、ふくしの介護センター、ハミングハウス、福祉作業所きぼうの家、グッドライフ神栖、デイサービスセンターのぞみ、就労支援センターコンパス、でいサービスみなと、ゆめキッズ神栖、シードリーフ神栖、波崎こども園、軽野保育園、深芝保育園、うずも保育園、土合舎利保育園、土合こども園、きさき保育園、かしまなだ診療所、新扇歯科医院、白十字総合病院、神栖済生会病院、済生会土合クリニック
第6日目 振り返り・まとめ(8月9日)
最終日の8月9日(金)は初日の講師陣を迎え、実習中の感想や新たに浮かんだ疑問点について、各専門職からアドバイスをいただく機会となり、参加者同士の情報共有と体験実習での学びを深めました。
「資格取得のため今からやっておくべきことは何ですか」「コミュニケーションのときに気を付けていることは何ですか」「こんなところが難しかったです」等、高校生からは初日よりも多くの感想や質問が出ていました。同じ質問内容でも複数の職種の講師からお答えいただき、様々な視点で学ぶことができ、高校生の真剣にメモを取る姿が印象的でした。
また、令和5年度のアシストカレッジに参加した修了生(現役大学生)をお招きし、参加して印象に残っていることや自身の進学にどう影響したか、また今の大学生活についてお話いただきました。アシストカレッジ出身で、年齢の近い先輩からお話を聞くことができ、より自分の将来についてイメージできる機会となりました。
ご協力いただきありがとうございました。
参加した高校生の感想
・社会福祉士の具体的な業務内容やリアリティある大変さを理解することができ、将来のビジョンが見えたと思います。この仕事に就くには相談者との信頼関係を築いたり、他職種と連携するためのコミュニケーション能力や人の権利や意志を大切にすること、役割の境界を明確にすることなどが大切であると学ぶことができました。
・専門職といっても働いている場所によって果たすべき役割が異なってくるという点を知ることができてよかったです。
・看護師になるためにはいろいろな知識だけではなく、周りの状況を把握したり患者さんとコミュニケーションをとったりと幅広く奥が深いんだなと思いました。看護師さんが働く姿や大変さを実際に見て感じられたことは自分にとってとてもいい経験になりました。
・4日間の実習を経て、看護師として働く大変さを学びました。また、周りのことをよく観察しておかないといけないことがわかりました。
・患者さんに寄り添うことの大切さと難しさを感じました。この仕事は体力も必要で、正確な判断が求められる職業だということがわかりました。
参加者の皆さん、大変暑い中、お疲れ様でした。このアシストカレッジが専門職を目指す高校生にとって少しでも将来の職業選択や資格取得の一助となれば幸いです。このアシストカレッジに参加し、講義や実習を通じて得た自ら考えて行動する「行動力」や不明点・疑問点を質問し理解しようとする「解決力」はこれからの皆さんの進路にも活かすことができると思います。これからも夢に向かって頑張ってください。
本会は今後も継続的に、福祉や医療、保育に興味のある高校生を応援するために充実した事業を展開していきます。ご意見等ありましたら本会までお問い合わせください。
今年度も多くの市内事業所のご協力により、一人4日間の職場体験を終えることができました。各事業所の皆様、昨年度アシストカレッジ修了生、また初日と最終日にご指導いただいた講師の皆様、誠にありがとうございました。
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは神栖市社会福祉協議会 ボランティアセンターです。
(本所)神栖市溝口1746-1 (支所)神栖市土合本町3-9809-158
電話番号:(本所) 0299-93-1029 (支所) 0479-48-0294 ファクス番号:(本所) 0299-92-8750 (支所) 0479-48-1294
メールでのお問い合わせはこちら- 2024年8月23日
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