「社会福祉協議会（以下、社協）にできることは少ない」これは私が入職時から上司に言われ続けた言葉です。私はいつも仕事をするうえで、何か企画を起こしたり、事業を発展させたりするときにまず、どの人やどの機関とつながりを作ることで神栖市にどのような福祉を還元できるのかということを考えます。このつながりによって「社協にできることは少ない」という言葉が「社協にできることは無限大」に変化すると思っています。
　神栖市社協では不定期ではありますが、市内の就労支援事業所の方々に集まっていただき、情報交換をする場（ミスマッチを防ぐための障害事業所情報交換会）を開催しています。ここでは各事業所の特徴を知り合うことで市内から障害を抱えている方と事業所のミスマッチを少しでもなくしていくことを目的にざっくばらんな情報交換を行っています。この情報交換会の最大の魅力は社協と事業所とのつながりだけではなく、事業所同士が知り合うことで有意義なつながりが生まれ、利用者への適切な情報提供やお互いをけん制し合うことで安定したサービスが提供されるようになることであり、このようなつながりが社協活動を無限大に広げてくれると考えています。

　


　今回つながりが広がった結果として、ミスマッチを防ぐための障害事業所情報交換会では、情報交換を重ねそれぞれの事業所の特徴や守備範囲を知り合うことが、利用される方への適切な情報提供につながると考えました。そこでミスマッチを防ぐために知ってほしい情報として『神栖市就労継続支援事業所ガイドブック（令和6年9月発行）』を作成しました。本ガイドブックは市内すべての就労継続支援事業所の特徴や作業内容などをまとめたものになっており各事業所がつながり、集まったその先に生まれた成果物です。本会窓口で配布やホームページにて公開しておりますので是非ともご活用ください。

＜　地域福祉総合相談センターK　＞