神栖市社協では、市内の高齢者や障害者などで車いすでなければ外出が困難な方の社会参加支援と福祉向上を目的とした福祉車両利用助成事業（レンタカー料金及び補償料金の9割を助成）を実施しています。一般のレンタカー会社からリフトやスロープ付き福祉車両をレンタルし、通院、買い物、旅行などに活用できるシステムです。　　
　以前は、本会所有の福祉車両を貸出すスタイル（燃料を満杯で貸出、満杯で返却）でしたが、利用者の増加（年間200件以上）、メンテナンスの問題、一般レンタカー会社による福祉車両の導入等により平成30年10月から新たにスタートしたサービスになります。

　本事業利用者の多くは、県外の病院の通院が目的です。毎月1回通院されている利用者からは「この助成事業があるおかげで、負担が軽くなるので、ありがたいです」とお話し頂きました。神栖市内の公共施設、商店、病院・薬局へ行く手段は、デマンドタクシーや介護タクシー、路線バスなど一定のメニューが揃っています。しかし、遠方の医療機関を利用する場合は、現行のサービスだけでは対応できないため、本事業の利用者は年々増加している状況です。
　今回紹介させて頂きました「福祉車両利用助成事業」をはじめ、精神障害者の社会参加支援活動や発達障害療育者研修、認知症・知的障害者・精神障害者など、判断能力の不十分な方々の地域生活を支える「福祉後見サポートセンターかみす」といった神栖市社協が実施する自主事業は、社協会費（市民の皆様からお寄せいただく一般会費・特別会費、法人様や事業所様から頂く法人会費）を財源として展開させて頂いております。これからも神栖市民に必要とされるサービスを企画・実施して参りますので、皆様からの会費のご協力をお願いします。　この「福祉車両利用助成事業」で少しでも皆さんのお役に立つことが出来れば何よりです。車いすでなければ外出が困難な方でご利用をお考えの方は、ぜひご活用下さい。

福祉活動支援センター　Ｏ