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《報告》第271回地域ネットワーク勉強会を開催しました
- 日 時:令和5年1月20日(金) 午後7時~午後8時30分
- テーマ:地域で支える障害者の就労支援 第3弾
~ミスマッチを防ぐための取り組み~ - 講 師:有限会社ミナト交通 神栖市福祉作業所きぼうの家 川﨑 静枝氏(サービス管理責任者)
株式会社ブレーメン 伊藤 希美氏(代表)、伊藤 正一氏(サービス管理責任者) - 参加者:50名
今回の勉強会では、地域で支える障害者の就労支援企画第三弾として「ミスマッチを防ぐ取り組み」をテーマに開催しました。
講師として登壇していただいた、きぼうの家川﨑さん、ブレーメンの伊藤希美さん、伊藤正一さんからそれぞれの事業所の特徴をはじめ、利用者のミスマッチを防ぐための取り組みについてお話しいただきました。
まず、きぼうの家の発表では「エイエイオー!」という職員一同の掛け声から始まりました。これは事業所内で作業を始める時に利用者と職員で行っている掛け声とのこと。講師の川﨑さんからは「3つのミスマッチ」を防ぐことについてお話しいただきました。一つ目は「支援員とのミスマッチ」を防ぐ取り組みとして、利用者、家族と日ごろより交流を図ることにより信頼関係を構築する、職員間での支援・サポート体制を統一するために支援員全員で個別支援計画書を共有するなどの工夫をしています。二つ目は「利用者同士のミスマッチ」を防ぐ取り組みとして、年齢差のある集団の親睦を深められるように交流の場を提供したり、支援員が間に入り利用者同士の会話をつなげるように関わっています。三つ目は「作業内容でのミスマッチ」を防ぐ取り組みとして、本人の潜在的な能力や働く力を最大限引き出せるように日々利用者をアセスメントして「できないこと」ではなく、「できること」「得意なこと」に目を向けるようにして利用者と関わっていることなどを具体的な事例を交えながらお話いただきました。
次にブレーメンの発表では、代表の伊藤希美さんから、ミスマッチを防ぐ取り組みとして、様々な利用者を受け入れるにあたり、「ブレーメンで良かったのか」「ご本人の居場所であるのだろうか」と日々の支援の中で疑問を持ちながら対応していることが多くあると言います。そのような不安を解消するためには、まずは施設内でのケア会議を定期的に行い支援について話し合い、場合によっては本人・家族を巻き込んだ話し合いを行っています。話し合いの中で事業所・利用者がそれぞれマッチするかどうかを見極めるためにも、事業所としての「色」を知ってもらい、そして利用者の「色」を知ることが大切とのことでした。また、伊藤正一さんからは事業所として聴覚障害者や精神障害者などの「目に見えない障害」のある方の受入れに力を入れているが、まだまだ社会資源が不足している領域です。ミスマッチを防ぐということはとても難しいことですが、利用者が「心地よい」と感じられることが大切であり、そのためには当事者同士が影響を与え合うピアサポートが必要となってくるということを当事者の視点で手話を交えながらお話いただきました。
今回の勉強会では、それぞれの事業所の特徴が色濃く出た大変貴重な機会となりました。地域ネットワーク勉強会のテーマとしての「障害者の就労支援企画」は第三弾で一区切りとさせていただきますが、神栖市社協として今後はもっと身近な場所で事業所の方々が気軽に情報交換ができる場を企画していきたいと考えております。
勉強会当日の様子
きぼうの家の川崎さん
ブレーメンの伊藤希美さん、正一さん
きぼうの家についてのお問い合せはこちら→ホームページ
ブレーメンについてのお問い合せはこちら→リーフレット [PDF形式/1.3MB]
※終了後の参加者アンケート(勉強会の感想)はこちら→第271回地域ネットワーク勉強会感想 [PDF形式/108.13KB]
過去の勉強会の報告はこちら↓
関連ファイルダウンロード
- 第271回地域ネットワーク勉強会感想PDF形式/108.13KB
- リーフレットPDF形式/1.3MB
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電話番号:(本所) 0299-93-0294 (支所) 0479-48-0294 ファクス番号:(本所) 0299-92-8750 (支所) 0479-48-1294
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